ブラック企業
コンサルティングファームでは残業代は出ない。(正確には、計上する交渉はできる)
コンサルタントは帰宅後も会社PCを持ち帰り、頻繁に徹夜をする。会社携帯を寝るところまで肌身離さず持つ。
私と私の同期入社がやってきた労働は一日平均15時間超。これより少ないのは経験の浅いコンサルタント(新卒くらい)である。
会社ホームページには、お決まりの「プロジェクトにより忙しさは異なりますが」という言葉が並ぶ。
プロジェクトにはよらない。忙しさの違いは、個人の意識の違いである。
そして、残業代を計上しないコンサルタントは優秀とされる。効率的とされる。従順とされる。だから皆、残業代を計上しないのである。
二者択一
私の選択肢は二つ。
業務を改善し頑張るのか、会社去るのか。
いや、そもそも、頑張る必要はあるのか?
これまで、私は頑張らなかったのか?
頑張れば、私は改善するのか?
答えはどちらもNoだ。
合法的に去る選択肢を選ばせる。そう、なっていた。
カウンセリング・アウト
午後3時。1時間予定のパートナー面談が始まる。
パートナー(以下、パ)「最近どうですか?プロジェクトが上手くいっていないようだけど」
私「はい、上手くいっていません。私のスキルが低く、またそれを改善できていません。」
求められる回答を素早く口にする能力だけは身についたようだ。
パ「まぁ、合わないことで悩んでもしょうがないね。」
パ「それで、貴方にやって貰うプロジェクトをしばらく探したが。現状ないという結論です。」
私「はい。」
結論という単語が気になる。
そして、この打ち合わせの主旨が告げられる。
パ「つまり、貴方に任せられる仕事がないのです。これからですが、貴方の業務を改善するか、又は、外に道を見つけるか。二つから選んで欲しい。」
カウンセリング・アウト、という言葉が頭をよぎった。
挫折
行き詰まっていた。
プロジェクトの上司と噛み合わない。上司が作業目的を説明する。「わかる?」「質問は?」が彼の常套句。私からは、質問する為の質問ばかり出てしまう。曇る上司の表情。辛い。
そんなある日、所属チームのパートナーから面談依頼があった。ただ、その打ち合わせの目的は曖昧だった。
ブログのきっかけ
はじめまして。
このブログは経営コンサルタント(※)の闇について書くブログです。
経営コンサルタントは一般企業より給与が高く、また実力がある人は若くして管理者となります。故に就職で人気のある職種です。しかしながら、華やかで綺麗な事ばかりではありません。
私が某コンサルティングファームで経験した闇を伝えることで、コンサルタントを目指される方の参考となれば幸いです。
※なお、戦略コンサルティングファームではありませんがご容赦ください。